歯石は自分で取っても大丈夫?やってはいけないセルフケアを徹底解説

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2026/04/11

歯石は自分で取っても大丈夫?やってはいけないセルフケアを徹底解説

歯石を自分で取ろうとしていませんか?

鏡を見て、歯の表面に白っぽい塊や茶色い汚れを見つけたことはありませんか?

それが「歯石」です。歯磨きをしていても、いつの間にか付着してしまう歯石。忙しい毎日の中で、歯科医院に通う時間を作るのは大変ですよね。そんな時、「自分で取れないかな」と考える方も多いのではないでしょうか。

実は、歯石を自分で取ろうとする行為は、非常に危険です。

この記事では、歯科医師の立場から、歯石が歯と一体化するメカニズム、セルフケアが絶対NGな科学的理由、そして歯周ポケット内の見えない歯石の恐怖まで、詳しく解説していきます。

歯石とは何か?歯垢との違いを理解する

まず、歯石の正体を知ることから始めましょう。

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液に含まれるリン酸やカルシウムと結合し、石灰化したものです。個人差はありますが、約2週間程度で歯垢は石灰化し、歯石になるといわれています。

歯垢と歯石の違い

歯垢(プラーク)は、口内に存在する細菌の塊で、白っぽい色をしており、ねばつくのが特徴です。食後8時間ほどでできるといわれており、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個もの細菌が存在しています。

一方、歯石は石のように硬く、歯に強固に付着します。

歯垢と歯石の見分け方は以下の通りです。

  • 歯垢(プラーク):質感はぬるぬる、色は白、ブラッシングで落とせる
  • 歯石:質感はザラザラ、色は黄色や黒っぽい、ブラッシングでは落とせない

歯石の成分と種類

歯石の成分の約80%はリン酸カルシウムですが、その他にもタンパク質や炭水化物、細菌の死骸などが含まれます。

歯石は、付着する場所によって「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」に分けることができます。

  • 歯肉縁上歯石:歯肉より上の歯の表面に付着。色は白色もしくは黄色で、比較的やわらかい。
  • 歯肉縁下歯石:歯と歯肉の間の溝に面した歯根面に付着。色は褐色や暗褐色で、非常に硬い。

歯肉縁下歯石は、血液成分が含まれるため黒っぽい色をしており、「黒い歯石」とも呼ばれます。この歯肉縁下歯石は、歯周病の進行と深く関係している、非常に危険なサインです。

歯石ができる原因とできやすい場所

なぜ歯石はできてしまうのでしょうか?

歯石は、歯垢(プラーク)が唾液に含まれるリン酸やカルシウムと結合し石灰化したものなので、歯垢の磨き残しが多い人や、唾液中にリン酸やカルシウムが多く含まれる人は歯石が付着しやすいといわれています。

歯石ができやすい場所

リン酸やカルシウムは歯や骨の形成に必要不可欠な成分であり、体内に元々存在する成分なのでコントロールすることはできません。しかし、正しい歯磨きにより、歯石をつきにくくすることは可能です。

歯垢が唾液中のリン酸やカルシウムと結合することで歯石が生じるため、唾液が出るところの近くに歯石ができやすい傾向にあります。

中でも、下の前歯の内側や上の奥歯の外側は歯垢が溜まりやすく、また歯ブラシで除去もしづらいため、石灰化しやすいところなのです。

これらの部分を舌で触ってみて、デコボコ、ザラザラした質感があれば、歯石が付着している可能性が高いです。

歯石を自分で取るのは絶対NG!その危険性とは

「スケーラー」と呼ばれる歯石を取る道具が、ネットなどで簡単に購入できます。

しかし、スケーラーを使って自分で歯石取りをするのは、非常に危険です。

何も知識がないまま歯石取りを行うと、逆にお口のトラブルになってしまいます。

危険性①:歯ぐきを傷つけてしまう

鏡を見ながら慎重に歯石取りを行っても、先の尖ったスケーラーは少しのミスで簡単に歯ぐきを傷つけて出血してしまいます。

歯石が硬く歯についている時はより力をかける必要があるので、大量出血や炎症の原因にもなってしまいます。

危険性②:綺麗に取り切れていない

鏡で見えている部分の歯石を取ることが出来ても、歯石が多くついている場所は自分の目で見えない部分についていることがほとんどです。

また、歯石の色と歯の色は、見分けがつかないくらい似ています。間違って歯を削ってしまうことになるので、プロによる判断と技術によって安全、綺麗に歯石取りを行うことができるのです。

危険性③:歯石がつきやすくなる

自分で簡単に歯石が取れても、よく見るとデコボコ・ザラザラしています。

このザラザラした状態だと歯垢がよりつきやすくなるので、今まで以上に歯磨きでケアをしないとすぐに歯石がついてしまいます。

歯石を放置すると起こる3つの深刻なリスク

歯石は痛みを感じることがほとんどないため、気づかないうちに蓄積し、放置されがちです。

しかし、歯石を放置することは、お口の中にさまざまなトラブルを引き起こす大きな原因となります。

リスク①:歯周病が進行する

歯石は、それ自体が直接歯周病を引き起こすわけではありません。しかし、歯石の表面はザラザラしているため、歯垢(プラーク)が非常に付着しやすくなります。

この付着した歯垢の中には歯周病菌が大量に存在し、歯周病菌の温床となってしまうのです。

特に、歯茎の下にできる歯肉縁下歯石は、歯周ポケットをさらに深くする原因となり、歯周病菌が活動しやすい環境を作り出してしまいます。これにより、歯茎の炎症が悪化し、歯を支える骨が溶かされていく歯周病の進行を加速させてしまう、深刻な要因となります。

歯周病が進行すると歯ぐきが腫れ、出血したり、痛みが出たりします。歯石が歯と歯茎の間に入り込んだ状態のままだと歯を支えている骨を溶かしていき歯がグラグラして最終的に歯を失ってしまう可能性があります。

リスク②:口臭の原因になる

歯石は、口臭の大きな原因の一つにもなります。

歯石の表面に付着した歯垢の中の細菌が、食べカスや剥がれた粘膜などを分解する際に、「揮発性硫黄化合物(VSC)」と呼ばれるガスを発生させます。これが、不快な口臭の主な原因となります。

歯石はザラザラしているので、歯垢が溜まりやすく細菌が繁殖しやすい状態になります。この細菌が発酵することにより、ガスを発生させて卵が腐ったような嫌な臭いになります。

また、歯周病が進行すると歯槽膿漏になり、膿が出て異様な臭いを発生させます。歯石を取ることは口臭予防にもつながるのです。

リスク③:虫歯になりやすくなる

歯石自体が直接虫歯を作ることはありませんが、歯石があることで虫歯のリスクは格段に高まります。

なぜなら、歯石の周りには歯垢が常に付着しやすい状態にあるためです。歯垢の中には虫歯菌がいて、その虫歯菌が酸を出すことで歯が溶かされ、虫歯になってしまいます。

歯科医院での正しい歯石除去の流れ

歯石取りとはそもそもどのような流れで行うものなのでしょうか?

歯科医院では健康保険適用の治療と自由診療を行っているので、自分に合ったほうを受けましょう。健康保険で行う治療は決まりがあるので回数や治療代は歯科医院でほぼ同じ流れになります。

ステップ①:精密検査

歯肉の状態や歯を支えている骨がどのような状態なのか判断する為に、レントゲン撮影や歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる部分の深さを測定していきます。

この時にどの程度、磨き残しがあるか、出血の有無も記録していきます。歯周ポケットの深さによって歯周病の軽度や重度を判断して今後の治療計画を立てます。

ステップ②:歯石取り(スケーリング)

手動のスケーラーや超音波振動する特殊な道具を使って歯石を破壊しながら除去していきます。

目に見える歯石は簡単に除去できるので1~2回程度で終了します。目に見えない歯周ポケットの深い部分や、長い間歯石を放置して歯周病が進行した状態だと、麻酔を使って少しずつ歯石除去をするので3~6回程度かかってしまいます。

歯石を綺麗に除去した後は歯の着色汚れを落としたり、歯の表面をツルツルにして歯垢がつきにくい状態にしてくれます。

ステップ③:再検査

歯石取りをした後に再度、歯周ポケットの数値を測定します。最初の数値と比較して改善しているかなどの判断をします。

同じ場所に磨き残しがある場合は歯磨き指導もしてくれるので、正しいブラッシング方法を身につけることができます。

歯石除去後に現れる症状と対処法

歯石取りをした後、いくつかの症状が現れることがあります。

これらは一時的なもので、適切に対処すれば問題ありません。

症状①:歯肉の痛み・出血が出る

歯石を長期間放置していた場合、歯茎が腫れていることが多く、歯石取りの際は出血も伴う場合があります。

歯石除去後、歯茎の炎症が落ち着くまで数日間は出血や痛みが続くことがありますが、通常は自然に治まります。

症状②:知覚過敏になる

歯石が取れた後、歯の表面が露出することで、冷たいものや熱いものがしみることがあります。

これは一時的なもので、通常は数日から数週間で改善します。知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、症状を和らげることができます。

症状③:歯と歯の間がスカスカになる

歯石が大量に溜まっていた場合、歯石が取れた後、歯と歯の間に隙間ができたように感じることがあります。

これは歯石が歯と歯の間を埋めていたためで、歯石を取ることで本来の状態に戻っただけです。違和感は徐々に慣れていきます。

自宅でできる歯石予防のセルフケア

歯石は通常のブラッシングでは取り除くことはできません。

歯石を付着させないためには、そのもととなる歯垢(プラーク)を毎日のブラッシングでしっかり取り除くことが大切です。

予防法①:毎日の歯磨きで歯垢をしっかり落とす

歯石のできやすい下の前歯の内側や上の奥歯、歯と歯ぐきの境目などは、とくに意識的に磨くようにしましょう。

正しい歯磨きのやり方は以下の通りです。

  • 歯と歯ぐきの間にブラシを当て小刻みにブラシを動かす
  • 前歯の裏側は、ブラシを縦に当てて歯垢を掻き出すように磨く
  • 奥歯の裏側は、ブラシを斜めに当てて丁寧に磨く

予防法②:歯磨きでは取りきれない歯垢をフロスで落とす

歯と歯の間は歯ブラシでは届きにくく、歯垢が残りやすい場所です。

デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の歯垢をしっかり落としましょう。フロスは1日1回、就寝前に使用するのが効果的です。

予防法③:定期的に歯医者でクリーニングを受ける

どんなに頑張って歯を磨いていても、歯垢を完全に除去することはできません。

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、自分では取り切れない歯垢や歯石を除去し、お口の健康を保つことができます。目安としては3〜6か月に1回の定期健診をおすすめします。

本家歯科医院の予防歯科で歯石をしっかりケア

本家歯科医院の予防歯科は、「痛くなってから治す」ではなく、悪くなる前に守ることを大切にしています。

虫歯や歯周病は、治療を繰り返すほど歯の寿命が短くなり、将来的に抜歯のリスクも上がりやすいからこそ、「今ある歯をできるだけ長く使う」ための通い方を提案しています。

オーダーメードのセルフケア提案

本家歯科医院では、検査でお口のリスクを確認したうえで、虫歯になりやすいタイプか、歯周病リスクが高いか、生活習慣(間食や磨き残しのクセ)があるかなどを踏まえて、一人ひとりに合ったセルフケア方法を提案しています。

さらに、しっかり向き合うために歯科衛生士の予約時間を長めに確保しているのも、「流れ作業じゃない安心感」につながります。

予防で大事にしている3つのポイント

本家歯科医院の予防歯科は、やることがシンプルで分かりやすいです。

  • フッ素を口の中に残す:家ではフッ素入り歯磨き剤を使い、すすぎすぎない。歯科では高濃度フッ素塗布で虫歯予防。
  • 歯垢を残さず落とす:家では1本ずつ丁寧に磨く+フロス。歯科ではスケーリング(歯石取り)/PMTC/磨き方指導。
  • 細菌を増やさない:家ではデンタルリンスなどで洗浄。歯科では口腔内診査で状態チェック、細菌の確認。

「何をすればいいか」が整理されているので、予防が苦手な人でも続けやすいのが特徴です。

歯石取りが怖い人にも配慮

「歯石取りって痛いですか?」はよくある不安ですよね。

本家歯科医院では、歯ぐきが腫れていると痛みが出ることがある点を説明したうえで、痛みが強い場合は回数を分けるなど、状態に合わせて負担を減らす提案をしています。「我慢前提」じゃなく、なるべく痛みを少なくする方針が安心です。

本家歯科医院の予防歯科は、定期健診+オーダーメードのセルフケア提案で、「治療を繰り返さない口」を目指せるのが魅力です。痛くなってから慌てるより、少し先回りして整えておく方が、結果的に歯もお金も時間も守りやすい。そんな「通い方の価値」をちゃんと感じさせてくれる予防歯科です。

まとめ:歯石は自分で取らず、プロに任せましょう

歯石を自分で取ろうとする行為は、歯ぐきを傷つけたり、歯を削ってしまったり、かえって歯石がつきやすくなったりと、非常に危険です。

歯石は、歯科医院で専門的な器具と技術を使って、安全かつ確実に除去することが大切です。

また、歯石を放置すると、歯周病や口臭、虫歯のリスクが高まります。定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、お口の健康を守り、将来的に歯を失うリスクを減らすことができます。

本家歯科医院では、一人ひとりに合わせたオーダーメードのセルフケアを提案し、予防歯科に力を入れています。歯石が気になる方、お口の健康を守りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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本家歯科医院は、大阪市北区に位置し、患者さん一人一人に寄り添った予防歯科を提供しています。お気軽にお問い合わせください。

 

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本家歯科医院は完全予約制です。初診は保険証・医療証等をご持参ください。問診から治療まで約1時間、保険診療の目安は3,000円〜5,000円です。

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院長 本家 慶洋(ほんけ よしひろ)

経歴

2012年

朝日大学歯学部歯学科 卒業

2012年

大阪歯科大学保存修復科 研修

2014年

大阪歯科大学歯内治療科 勤務

2015年

医療法人山羽歯科医院 勤務

2015年

医療法人宏仁会小池歯科医院 非常勤勤務

2018年

医療法人山羽歯科医院 副院長就任

2021年

本家歯科医院 開院

資格・所属学会

  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • 日本臨床歯周病学会 会員
  • インビザラインGo認定ドクター
  • MORITA PRACTICE COURSE
  • JIADS ペリオコース
  • GCマイクロスコープセミナー
  • 青嶋徹児先生ダイレクトボンディングセミナー
  • GPOレギュラーコース
  • 中田光太郎先生ティッシュマネジメントセミナー
  • 経歯槽上顎洞底挙上術セミナー

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